コラム

column

2025/01/18

歯周病の結末  閲覧注意!! (グロテスクな写真あり)

 

 

 

今回は40代前半の男性です。

友人の紹介・・・と言うか、友人が心配して連れてきたと言った方が良いかもしれません。

歯周病の治療で来院しました。

 

 

 

術前

 

 

 

一目見て手遅れだと感じました。

さらに、この患者さん1週間後には大阪に転勤で引っ越すことが決まっているとのことでした。

全ての歯がグラグラで噛むと歯がグニャりと動いて柔らかい食べ物しか咬めない状態でした。

歯のクリーニングをしようと思っても、器具が触ると歯がグニャっと逃げてしまい、まともに汚れを取ることもできない状態でした。

 

患者さんはすでに諦めて全ての歯を抜く決意で来院していたのです。

 

仕方のないことです。

 

抜いた後は、引越し先の大阪の歯医者で入れ歯を作るように話をしました。

 

 

術中

 

 

先に下の歯を全て抜きました。

こちらが抜いた歯です。

 

 

 

 

抜いた歯の歯根には黒い歯石が付いています。

続けて、上の歯も全て抜きました。

 

 

 

術後

 

 

 

抜いた上の歯がこちら

全ての歯を抜くのに要した時間は20分程度、抜いてるこちらが悲しい気持ちになりました。

 

 

 

 

40代で総入れ歯、、、とても辛いです。

聴くと再就職で大阪に引越しをすることになったのですが、

就職先の社長から大阪に来る条件として歯を何とかすことだと言われたそうです。

確かにあの状態では色々と支障が出そうな・・・

本人は社長に言われなければ歯のことは気にも留めていなかったので背中を押されて良かったですと言っていました。

 

引越し後は早急に歯医者に行くように!と友人の歯医者を紹介して終わりました。

 

その後どうなったか心配でしたが、

暫くしたら紹介した友人から通院していると報告があり安心しました。

 

私が診察した歯周病の患者さんの中でダントツで一番悪い状態でした。

歯周病を放置するとこのような結末が待っているのです。

 

 

 

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