コンビネーション
今回は20代女性の患者さんです。
審美治療が希望で来院されました。
とにかく、前歯を白くしたい、キレイにしたいと希望されていましたので
最初にホワイトニング、前歯2本は神経が無いのでセラミック治療、他はダイレクトボンディングで整えることになりました。
術前
ホワイトニング前の写真を撮り忘れていましたので、写真はホワイトニング後の写真です。
前歯2本はすでに神経が無いため、ホワイトニングでは白くなりません。
前歯の両隣の歯(側切歯)は神経があるのですが、表面に樹脂(レジン)が付いているため白くなりませんでした。
また、治療期間を短縮するため前歯の神経の再治療はホームホワイトニング期間中に行い、ホワイトニング終了時にはセラミックの型がとれるように段取りしました。
セラミック治療は型をとってから、製作期間として基本2週間お待ちいただきます。
術後1
前歯2本にセラミックを被せました。
術後2
セラミックを被せた後、同時に両側の側切歯のダイレクトボンディングもしました。
治療法 パーフェクトホワイトニング、オールセラミッククラウン、ダイレクトボンディング
治療期間 1ヶ月半
治療費 パーフェクトホワイトニング 51,700円(税込)
仮歯 2,200円(税込)×2本
オールセラミッククラウン1本 143,000円(税込)×2本
ダイレクトボンディング1本 27,500円(税込)×2本
処置 5,500円(税込)
合計 402,600円(税込)
今回だけではないのですが、審美治療・セラミック治療を希望して来院される患者さんは
最重要に考えるのが審美性です、簡単に言うと最終の仕上がりがキレイになることを1番に希望します。
ですが、その次の希望として多いのが治療期間の短縮や治療回数を減らすこと、治療費の削減、歯をなるべく削らない治療や痛みが少ない治療です。
今回のようにホワイトニング中に神経の再治療を行うことで、
通常はホームホワイトニング2週間後に神経の再治療を行うと更に2〜3週間の治療期間がかかるのですが、
それをホームホワイトニング2週間の期間中に治療で別途通院してもらうことで2週間の期間を短縮することができます。
また、側切歯は大きく削る必要のないダイレクトボンディングではない治療を選択した場合、
ラミネートベニアやオールセラミックといった選択になりがちですが、それらは歯を削る量がダイレクトボンディングと比べるとかなり多く、費用も1本の歯につき100,000円以上高くなります。
当然、前述の治療方針だけが良いわけではありません。
ラミネートべニアなどにすることでより審美性は高まりますし、2週間のホームホワイトニング中に治療をすることで患者さんはスケジュール的に少し無理をしていただくこともあります。
このように治療期間やコストパフォーマンス、体への負担、治療費など個々の患者さんと相談して治療方針、治療計画を最初にたてていきます。
当院は昔から今回の様にセラミック治療だけやダイレクトボンディング治療だけといった一つの治療だけでなくコンビネーションで審美治療をすることで患者さんの要望に幅広くお応えできるよう心がけています。
前の記事 : これって本当にセラミックですか?
次の記事 : ラミネートベニアとデジタルデバイス