コラム

column

私の歯、キレイにしてください

 

 

昨年、診療室の移転前です。

豊橋から20代の女性が審美治療の相談で来院しました。

 

術前

 

一目見ただけで、この前歯は抜くしか治療がないと思いました。

同じく、患者さん本人もそのように考えていた様です。

問題は抜いた後です。

 

今回のケースでは、抜く歯の歯茎には歯肉の裏打ちとなる歯槽骨が既にほとんど無く抜いた後は歯茎が大きく落ち込むことが予測できます。

抜歯後に歯茎の処置を2回ほどする予定で治療開始しました。

本人はインプラントになると思っていた様ですが、骨の状態が良くないため抜歯後の数ヶ月間様子もを見てからの判断にしました。

抜歯4ヶ月後にレントゲンを撮影しましたが、やはり骨が大きく欠損しており審美的観点からインプラントは断念して前歯4本のセラミックのブリッジにすることになりました。それでも抜歯した場所の歯肉は大きく陥没した様になっていたためその歯肉部を盛り上げるための処置を行いました。

 

当初、歯肉の処置は2度の予定でしたが1度で予想以上のところまで歯肉が盛り上がり2度目の処置のためにまた数ヶ月待つか、それとも治療を完成させるか天秤にかけて今回は完成させることになりました。

 

 

術後

 

 

写真で見ると、やはり抜いた歯は陥没部を隠すために歯が長くなっていますが、実際に唇で隠れるためそこまで審美性を害っていません。

 

 

術後

 

 

治療内容 セラミック治療

治療本数 4本

治療期間 7ヶ月

治療費 オールセラミック 132,000円(税込)×4本=528,000円(税込)

    仮歯 2,200円(税込)×4本=8,800円(税込)

    歯肉処置 55,000円(税込)×1箇所=55,000円(税込)

    合計 591,800円(税込)

 

 

 

今回、この患者さんは豊橋からの通院ということもあり、月に1〜2回の来院頻度で治療を進め、セラミック治療のダウンタイム中に奥歯の治療も並行して行うなど効率的に治療を進めました。

審美的には、20代の女性ということもあり写真ではわかりにくいのですが若干出っ歯気味の前歯もオールセラミックのブリッジにすることで引っ込めることができました。

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