ホワイトニングって?
ごくたまに、基本的な質問を受けることがあります。
「ホワイトニング」と「歯のクリーニング」の違いです。
簡単にまとめます。
ホワイトニング
効果 歯そのものをブリーチングして白くします。
処置 薬剤の塗布をするだけで、歯を削ることはしません。
痛み 薬剤の種類や使用時間によって痛みが出ることがあります。また、痛みの程度には個人差もあります。
歯のクリーニング
効果 歯の表面に付着した汚れ、ステイン(着色)を取り除きます。
処置 歯を削ることはなく、機械の場合は超音波で汚れを弾いて取り除きます。
痛み 歯肉の状態が悪い場合や術者(歯科衛生士や歯医者)の技術によっても痛みが大きく異なります。
汚い歯とは
わかりにくいですよね。
患者さんから「自分の歯が汚いからキレイにしてほしい」と言ってホワイトニングを希望される方がいますが、歯医者からすると「汚い歯」と言われると歯のクリーニングを必要とするイメージです。
歯の色が汚い場合 でも①歯の表面のステイン(着色)②黄ばみ(歯の質自体の色が濃い)の2種類があります。①の場合は歯のクリーニングでステインは取り除けます。②の場合はホワイトニングをすることになります。
単純に歯の汚れ、歯石や歯垢(しこう)を取るのは歯のクリーニングです。当然ですが、定期的に行うことで歯周病予防や虫歯予防の効果があります。
また、歯のクリーニングは治療が目的になり保険適応ですが、ホワイトニングは審美目的で自費治療(保険適応外)になります。
どちらもニーズの高い治療ですが、自分の目的と治療法がイコールで繋がっている方が多くありません。もう一度、自分の目的と自分の歯の状況を見直してみると良いと思います。
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