コラム

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定期検診のススメ

定期検診を受ける人の割合

多くの患者さんは「歯医者は痛くなってから行く」といいます。日本では歯科の治療費自体が安い上に、健康保険で歯科治療が受けられることで予防の意識がとても低いからです。

アメリカでは歯科治療は全額自己負担(健康保険は使えない)のため、虫歯になると高額な医療費がかかります。根管治療(神経の処置)で比較してみると、アメリカやイギリスの平均的な根管治療費は全体で10万円前後に対して日本では6000円に満たない程度だそうです。

そのため、アメリカやイギリスでは虫歯予防の意識が強く定期検診・歯のクリーニングを受ける割合が70〜80%にもなると言われています。では、日本はというと定期検診を受けている割合は全体の約2%です。悲しい数字ですね・・・

 

 

それでも受けない人々

当然ですが、定期検診・歯のクリーニングは健康保険が適応でき、アメリカに比べるとずいぶん安く受けることができます。

また自治体にもよりますが、日本では子供の医療費は更に優遇されています。現在、名古屋市では中学校を卒業するまでは医療費が無料ですが、それでも小学生の歯周病の罹患率は40%程と言われているのです。

 

 

何がそうさせるのでしょうか?

一概には言えませんが、昔の歯医者のイメージが大きいと感じます。

歯医者は「痛い」、「怖い」、「長時間待たされる」・・・とネガティブなイメージが先行しています。しかも、子供の頃のトラウマのようなイメージです。

 

 

わかっているけど・・・

多くの方は、定期検診・歯のクリーニングは「重要だ」、「大切だ」とわかっているのですがなかなか歯医者に足が向かないようです。

では、全体の2%と言われる定期検診に行く方はどうかと言うと、歯医者に対する根底にあるイメージは変わらないかもしれませんが何かが違います。

よく聞くのは、「通っている先生が信頼できる」、「歯のクリーニングは痛くない」、「歯のクリーニングをすると気持ちよい」、「歯の大切さが身にしみた」などです。

皆さんに共通して感じるのは、自分に合った歯医者と出会えたと思えることではないでしょうか。

今やコンビニより多いと言われている歯医者です。現在のかかりつけの歯医者では定期検診に行く気が起きない場合は、いくつかの歯医者をハシゴして歯のクリーニングを受けてみてはどうでしょうか?自分の信頼できる歯医者がみつかるかもしれません。

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