すきっ歯の原因

連日、すきっ歯で悩んでいる患者さんが治療に来院されます。
皆さん、長年悩んでいることが多いです。
また、本当はダイレクトボンディング治療より歯の矯正治療をした方が良いことも知っている方が多いです。
でも矯正治療を選ばない多くの理由が、治療期間が長い、費用が高額、治療が痛いからという理由で先延ばしにしていたようです。
すきっ歯の原因はいくつかありますがその中の一つに上唇小帯の異常があります。
上の唇を大きく鼻の方に引き上げてみると、正中に唇と歯肉を繋ぐ筋があることに気付くと思います。(ない方もいます)
この筋を上唇小帯と言います。
この小帯の歯肉側に付いている位置が、歯肉の先に極めて近い位置にあったり、小帯が明らかに大きく発達していたりすると、正中の歯肉が強く刺激されて前歯2本の隙間ができるようになります。
写真の患者さんは小帯が大きく発達した方です。
それが原因の一つとなり前歯が歪んで生えて、すきっ歯になっています。
初診時
カウンセリングにより前歯はセラミックを被せることに、小帯は切除することになりました。
術後1週間
小帯切除の手術は30分もかからない治療時間で終わり、痛みもほとんどなかったようです。
ちなみに、小帯異常はちゃんとした病気ですので保険診療で治療可能です。
術後1週間なのでまだキズは完全に癒えていませんが1〜2週間もすればキレイになおります。
これですきっ歯の再発も防ぐことができます。
この様に審美治療では歯肉のコントロールも重要な役割を果たします。
歯がキレイなだけでなく、歯肉もピンク色でキレイな形だとより治した歯が引き立つのです。
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