コラム

column

歯ぎしりとセラミック

 

「奥歯のセラミックが割れた」と患者さんから予約の電話が入りました。

カルテを見ると3年前にセラミックを奥歯に入れていました。

こんなにすぐに割れるなんて申し訳ないです。

こういう時、患者さんへの第一声は謝罪です。

私を信用してセラミック治療をしたのに申し訳ないとの私の思いです。

 

前歯のセラミックではほとんど起らないのですが、奥歯の部分的な詰め物(インレー)やたまに被せ物(クラウン)は割れることがあります。

今回の患者さんは3年前だけでなく、直近に来院した2ヶ月前の検診の時にもナイトガード(歯ぎしり防止装置)の説明をしていたため、「先生の言う通りになりましたね 笑」と言われました。

 

恐るべし、歯ぎしり

 

そうなんです。

歯ぎしりでセラミックが割れる、外れるという症状はあるのです。

審美治療全般で言えることですが、歯ぎしりは本人の自覚がなくても必ず想定して治療をします。

それでも想定を遥かに超える症状や状態になることがあります。

現に今回の患者さんも、当然ですが治療時から歯ぎしりがあることは分かっていましたので想定してセラミックの厚みやかみ合わせの設定をしたつもりでした。

 

歯ぎしり治療には何があるか?

 

歯ぎしりによる歯やセラミックなど治療に対してのダメージを軽減する方法として、第一選択にかみ合わせの調整、次にナイトガード、でもナイトガードがはめられない方がいます。そうした場合は、エラボトックがあります。

 

顎のエラ部分に大きな咬筋(咬むための筋肉)があります。そこへボトックス注射をすることで。咬む力を軽減する方法です。

私も行ったことがありますが、注射後1週間前後から明らかに効果を感じます。

私の実感として、肩こりまで楽になりました。

但し、保険適応はできないのが難点です。

 

小顔効果も!!

 

また、うれしい副作用としてエラの筋肉が萎むことで小顔効果もあります。

 

以前、痩せたとか顔が小さくなったと患者さんから頻繁に言われた時期があったのですが、よく考えたらエラボトックスをやっていた時期に重なるので小顔効果も実感していたことになります。

 

話は戻って

セラミックが割れた患者さんは再度、型を取り直して次回セラミックを着けます。

その際にナイトガードも作ることになりました。

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