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2017/10/04

医療控除まとめ

わかりにくい医療控除を簡単にまとめてみました。

参考にして下さい。

 

医療控除とは

自分自身と生計を共にしている家族を含め1年間に10万円を超える医療費を支払った場合、納めた税金の一部が還付される制度です。

 

医療費の対象

病気や怪我などの治療はほとんどが対象ですが、審美目的の矯正治療は対象になりません。

私も調べて、はじめて知ったのですが通院に使った交通費(交通機関の場合のみ)は対象になります。車での通院の場合はガゾリン代、駐車場代は対象外になります。

また、ローンや分割で支払った場合も当然医療費部分は控除の対象になりますが、金利や手数料は対象外になります。ただし、分割の場合その年(12月31日まで)に実際にかかった医療費が対象で、分割により翌年に支払をまたいだ場合は翌年の対象となります。

 

対象期間と申請期間

対象は1月1日から12月31日までの期間

申請は、これも調べて知ったのですが、直近の5年分遡ることができます。

もし今年の申請を忘れたとしても、諦める必要がなく翌年にできるのです。

 

歯科治療における、控除の対象

インプラント、セラミック治療、歯列矯正は控除対象ですが、これらの治療の全てで美化目的でないことが必須条件です。また、治療のためにかかった交通費(交通機関利用分のみ)も対象です。

歯ブラシや歯磨き粉、サプリメントは控除の対象外です。

 

注意

当然ですが、納税者全員が対象ですので個人事業主から会社員や年金生活の方まで申請できます。

ここで注意が必要なのは会社員の方です。会社で年末に年末調整を行いますが、医療控除は別ですので、自分で申請をする必要があります。

 

申請の流れ

必ず、医療費の支払いを証明する領収書が必要です。交通費も申請する場合は医院までの交通機関の交通費の領収書が必要です。

医療控除申請を含む確定申告を自分の住所の所轄税務署に郵送又は、持参して申請するか、国税電子申告・納税システム「e-TAX」を使いホームページ経由で申請する事ができます。

 

控除は2度うれしい

医療控除はその年に自分を含め生計を共にした家族全員の医療費が10万円を超えた額

(例えば、医療費が50万円だった場合はそこから10万円を引いた40万円が控除の対象となります。)

が所得から控除されるのです。しかも最大控除額200万円まで!

その為、通常の所得税から控除された所得での所得税の差額が還付されます。

さらに、翌年は控除された所得で住民税が計算されるのです。

 

最後に

知っているのと知らないのとでは、大きな差があります。私も税の専門家ではないので今回改めて調べて勉強になりました。

私ができることはご協力しますので是非、医療控除制度をご利用ください。

 

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