コラム

column

2017/06/11

歯ぐきが痛い・・・

お恥ずかしい話

昨日の昼頃から右下の奥歯がうずく様な痛みを感じていました。

診療中に集中すると奥歯を強く咬むクセがあるので、

それが原因だと思い込んで診療が終わって家に帰るまで気にしていなかったのですが、

家に帰ってから夕食が食べにくい、

まだ右下がうずく、

舌でうずく場所を触ってみると、パンパンに腫れ上がっていたのです。

食後に歯間ブラシとデンタルフロスをして、

歯ぐきを強く押すと「プチッ」と音がして少し楽になりました。

恐らく歯ぐきが膿んで腫れていたと思われます。

 

そう言えば、ここ2週間程歯ぐきが腫れて膿んでくる患者さんが多い気がしていましたが、自分もだと苦い思いをしました。

それで面白い研究論文を思い出しましたので、簡単にお伝えします。

 

歯周病は季節の移り変わりの時期に悪化する

 

季節病、気象病など聞いたことがありますか?

季節の変わり目や天候の変化や気圧、気温の変化で体が不調や症状が悪化する病気を言います。

その不調や症状の悪化するものに歯周病が挙げられます。

 

この時期、

 

歯が浮く様な感じがする

 

歯ぐきが腫れる

 

歯ぐきや歯がうずく

 

などの症状を感じたことはありませんか?

恐らく40代以上の方ですと半数以上の方が、心の中で「ドキッ」とするのではないでしょうか。

岡山大学では「天候が歯周病の症状急変に関与している」と考えて研究しているようです。

 

2万人以上を対象に調査したところ、

 

①1時間ごとに気圧が急激に下がった日

 

②1時間ごとに気温が急上昇した日

 

このいずれかの天候変化が認められた日から3日以内に

歯ぐきの痛みや腫れが急激に発症する患者さんが多い」傾向にあると発表しています。

ただし、なぜ多いかに関しては原因究明が必要とのことです。

 

40歳以上の8割は歯周病に罹っていると言われています。

それは世界でも同じことで、人類史上最も多い感染症が「歯周病」です。

それはギネスにも載っているのです。

 

自分も含め、歯周病の予防は大切だと実感させられました。

 

 

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