コラム

column

信憑性はありますか?

最近また増加傾向にある

最近、切実な訴えをする初診患者さんの電話が増加傾向にあるようです。

電話のメモを見る限りは、困っている、悩んでいる、怒っているなど感じ取ることができます。

数年前、セカンドオピニオンという言葉が少し流行っていたのか、その年に他の歯医者にかかっていて悩んでいる方が十数名程カウンンセリングで来院した記憶があります。毎年、若干名はそういった相談を受けたり、転院目的で来院したりとあるのですが最近も数年前のペースで増えているのです。

 

なぜ?

数年前は、「かかっている歯医者に時間を取ってもらいじっくり話をすると問題が解決します」と最後にアドバイスをするとそれで解決したケースが多かったのですが、最近の場合はケースはそんな状態ではないことが多いです。

もう、既に治療が終わっているのですが治療のクォリティが患者さんのイメージと違うことで患者さんが困っていたり、怒っているのです。

多くは、審美の相談で私が聞く限り、明らかにその歯医者ではできない内容をあたかもできるかのようにカウンセリングをして治療した結果、患者さんに迷惑をかけているように感じます。

たた、患者さん側にも問題がないわけではありません。ご自身のイメージや主張をトコトンかかった歯医者に伝えていないようにも感じます。また、疑問に思ったことを担当の歯医者に気を使って聞けたいないこともあります。

ただ、聞く側の歯医者に果たして聞く余裕が有ったかと言われると疑問も残ります。

 

治療の順番

審美治療で多くの先生が間違いをおかしています。

それは、セラミックを被せた後にその色に合うようにホワイトニングをすることです。

半分くらいの相談はそれです。

ハッキリ言いますが、ホワイトニングでは色の調整、白さの調整はできません。必ず、ホワイトニングを先にして、その色に合わせてセラミックを被せて下さい。

 

それでも残念

多くの患者さんは、セラミックを被せればキレイな歯になると勘違いしていますが、

それは絶対無理です!

審美領域は上あごで少なくても10本、下あごも入れるとさらに10本の歯の調和が最も重要です。その調和がとれたセラミックを入れることが多くの歯医者では不可能に近いのです。

ひどい話だと、前歯1本を治療するつもりで歯医者に行ったら、難しいから6本治療させてくれと歯医者に言われたと患者さんから聞きました。

審美治療は歯医者だけの技術ではどうしようもないのです。

パートナーの歯科技工士の技量が半分を占めます。

最近では私が最も信頼をよせる、歯科技工士のパートナーである中村氏を指名して治療に来る患者さんもいます。アメリカなどでもそのような流れが来ているようです。

審美治療は経験豊富で審美眼のある歯医者と再現性の高いセラミックを作れる歯科技工士の両方がないと患者さんが満足する治療はできません。

現在、名古屋ではそのように両方を兼ねそろえた歯科医院は多くないのが現状です。

審美治療を検討する場合は、必ず通院予定の歯医者のホームページで症例のビフォー&アフターを見て自分が納得のいく歯科医院に通いましょう。症例のビフォー&アフターだけは、ごまかすことができないその歯医者と技工士の技量を写しているはずです。

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