名古屋の歯医者|審美治療・ホワイトニングならデンタルサロン・モナ

コラム
こころを癒す治療を目指して

2016/06/22

抜くか、抜かないか

これは、わがままな話でしょうか?

先日、初診で来院した患者さんに他の歯医者で「歯を抜く」と言われたから、こちらでなんとか抜かない方法で治療してほしいと言われました。

私は口の中を見る前に「他の歯医者で歯を抜かなくてはいけないと言われた歯は、うちでも十中八九抜くことになりますよ」とハッキリ言い切りました。

やっぱりっそうかー、親からもらった大事な歯を簡単に抜きたくないな、そこを何とかならないか?」とその患者さんは寂しそうに言いました。

更に私は、「歯を抜くことも治療ですが、抜いた後どのようにそこを補うかがもっと重要な治療ですから」と 言い、口の中をみせてもらいました。

その後、その歯を診て、レントゲンを撮りその歯の状況を説明すると

先生みたいにちゃんと説明してもらえれば、歯を抜く野間納得できる」でも、「通ってた先生は頭ごなしに歯を抜くと言うから納得できるわけないよね」と言いました。

診断結果と、本人の希望も加味してその歯は半分残して、半分抜く治療を選択しました。

患者さんは納得したからか、スッキリした顔で「それじゃ、先生、今日その半分の歯を抜いてくれ」と言いました。

あんなに歯を抜くことに抵抗があった患者さんが、自分の歯の状況を知り、治療の選択を提示され、その治療のメリット、デメリットを説明られたことで半分の歯とは言えあっさりと歯を抜くことを了承したのです。

この患者さんは何を求めていたのでしょう?

「やっぱりそうかー」に答えがあった気がします。

本人もなんとなく歯を抜くことになるとわかっていたと思います。偶然、今回は半分で済んだのですが・・・

自分が納得したかったのではないでしょうか。

説明もなく自分の大事な歯を抜かれるのが嫌だったのです。

もっと言うと、自分の歯を大切に扱ってもらいたかったのです。

歯医者からすると、忙しい上にいつもの治療内容だと説明無く治療をする先生もいると思いますが、その治療する歯は「先生」の歯ではなく、「患者さん」の大切な歯だと自覚して治療を進めてほしいですよね。

 

ちなみに、今回の「半分抜いて、半分残す」治療をヘミセクションと言います。

hemisection2 hemisection3