コラム

column

歯周組織再生薬剤 リグロス

 

 

 

少しずつ話題になってきている、世界初の薬「リグロス

歯周組織を再生する薬です。

 

 

 

 

ちょっと難しいことを言うと

リグロスは遺伝子組み換えのヒトbFGF(塩基性繊維芽細胞増殖因子)製剤です。

歯周組織欠損部の未分化間葉系細胞、歯根膜由来細胞に対して増殖促進作用を示し血管新生を促進します。そのため、歯槽骨、セメント質、歯根膜の再生を促進して、強固な結合組織性付着を形成させます。

 
適応症

歯周ポケットの深さが4mm以上、骨欠損の深さが3mm以上の垂直性骨欠損がある場合です。

全体的に骨がない場合(水平性骨欠損)の場合は適応外です。また、インプラント治療における有効性や安全性は確認されていません。

 

 

禁忌症

リグロスに対し過敏症の既往歴がある方は使用できません。

また、口腔内に悪性腫瘍がある方、または以前あった(既往歴のある)方は使用できません。

 

 

※ 妊婦、妊娠している可能性のある方、授乳中の方も避けたほうが良いです。

※ 幼児や小児に対しては安全の確認はされていないため、避けたほうが良いです。

 

 

 

治療法

フラップ手術を行います。

簡単に言うと、患部の歯ぐきをめくって悪い物(肉芽組織や歯石等)を取り除き洗浄してから骨欠損部にリグロスを塗布します。めっくった歯ぐきを戻して糸で縫います。

 

 

前の記事 :
次の記事 :

一覧に戻る